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COLUMN

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GREETINGS

カリモク60の現場より

リレーごあいさつ

2017年2月5日にカリモク家具株式会社は、設立70周年を迎えます。前身である刈谷木材工業株式会社が、戦後の混乱を経て、新たな出発としたのが1947年2月5日でした。それから70年もの間、多くのお客様やお得意先様、資材供給先様をはじめ、皆様には大変お世話になりました。一般的に会社の寿命は30年とも言われており、今日まで家具づくりをさせて頂けていることは、本当にありがたいことです。これからもそのご期待に添えるようよう真摯に家具づくりに励んでまいります。

カリモク60ブランドも、2017年9月で15周年を迎えます。カリモク60は企業の原点を探求し、新たな価値観を創造するデザインプロジェクトである60VISION(ロクマルビジョン)に参画しており、2000年当時、その主宰者であるナガオカケンメイさんと弊社社長が面談。可能性を感じた社長より「ビジネス化できるか判断し推進せよ」との命が私におりました。それからの2年間、ブランド立上げに対してナガオカさんと侃々諤々(かんかんがくがく)、議論を尽くしたことが今となっては懐かしく思い出されます。デザイナーと企業。考え方や文化の相違は大きな壁でしたし、カリモクの常識範囲を越える取組みは、社内調整にも大きな労力を要しました。

しかし、カリモクを変化させる機会になるはずとの思いと、初代ブランドマネージャーの花井博司、商品開発の小島敏彦の両名の努力もあり、2002年9月25日にブランドデビュー。今日まで続くブランドに成長させて頂きました。

当時の私を突き動かしたナガオカさんの言葉は「モノをつくらないモノづくりをしましょう」という言葉。頓智(とんち)のような言葉ですが、意味は新しい物をつくっても売れるかどうかは分からない。それよりはお客様から長く愛されている商品を、再び現代の価値観に合わせて、お客様へ伝わるように価値観をデザインしなおすというもの。この言葉が、私の中の今日までの原動力となっています。

カリモク60のコンセプトは、普遍的な価値デザイン。コンセプトに合わせ、販売の仕組みから、商品の品質改良など、「ロングライフなのか?」を自問自答し、今日まで変化を重ねてきました。変化を続けることが、結果ロングライフにつながっているのだと思います。

カリモク60としては次の20周年に向けて、そしてカリモク家具は次の80周年に向けて、お客様の価値観を探求し、変化を続けてまいります。これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。

カリモク家具 カリモク60 ブランド統括責任者
山田郁二

Relay member
  • Masatoshi Kato

    カリモク家具
    取締役社長

  • Ikuji Yamada

    カリモク60
    ブランド統括責任者

  • Satoshi Kusakabe

    カリモク60
    ブランドマネージャー

  • Kenmei Nagaoka

    カリモク60
    クリエイティブディレクター