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COLUMN

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TREE

ロビーチェアは50歳
「ロビーチェア」と同世代の椅子は?
1968年に誕生した、カリモク家具の「ロビーチェア」。
同じころ、国内外ではどんな椅子が生まれていたのでしょうか。
ボールチェア/グローブエーロ・アールニオ
大胆に見えるが、球の一部をカットしたシンプルな構造。深く座ると周囲の音を約70%カットでき、部屋の中に自分だけの空間をつくることができる。
PK20ポール・ケアホルム
厚みのある1枚のスプリングスチールを成形したベースと、革張りシートの組み合わせ。カンチレバー(片側のみで支える構造)タイプの名作椅子。
パントン チェアヴェルナー・パントン
世界初、背・座・脚を一体成型したプラスチック製の椅子で、スタッキングも可能。座る人の体に沿う流線形は、未来的で遊び心がある。
ブロウジョナサン・デ・パス / ドナート・ドゥルビーノ / パオロ・ロマッツィ
ビニール製の袋に空気を入れて使う安価でカラフルな椅子は、ポップカルチャーにわく時代にヒット。伝統的なクラフトへの挑戦でもあった。
ロビーチェア
サッコピエロ・ガッティ / チェザーレ・パオリーニ / フランコ・テオドーロ
1960年代後半のイタリアでは機能にとらわれない自由な形が次々と誕生。座面・背もたれ・肘・脚といった伝統的な椅子の構造からの軽快な逸脱。
セレーネヴィコ・マジストレッティ
椅子としての普遍的な形を保ちつつも、鮮やかな赤など、ポップなカラーリングが目を引くプラスチック一体成型の椅子。重ねたときに座面を傷つけない構造など、細部に工夫もある。
UP5/ドンナガエターノ・ペッシェ
肉感的なシルエットは、女性がモチーフ。当時の女性たちの社会での不自由さを批判するように、鉄球をイメージしたオットマンがつながれた。
ニーチェアエックス新居 猛
6種類のパーツで構成されたシンプルな構造にもかかわらず、包み込まれるような座り心地を実現。軽く、持ち運びができ、折りたたむと15cmの厚さになる。
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Text:
Naoko Tanabe
Illustration:
Hiroyuki Yamada